部下とのコミュニケーション

            名言に学ぶ

少なくとも「部下が対等に物を言える雰囲気作り」というようなコミュニケーション技術を、さまざまな管理職養成の教育訓練の中で意識して教えるべきであろう。

やたらに「空気」を乱造し、それによって権力を行使するような管理職ではなく、冷静な語法を使いながら場の雰囲気をつねにオープンにしてゆく人材、これからの日本ではそうしたリーダーシップを大事にすべきである。

冷泉 彰彦(日本語学者)

「関係の空気」「場の空気」(講談社現代新書)

 

          MOMO(モモ)の解説

 

 論理や事実ではなく、風向きによって変化する移ろいやすい「空気」が、日本社会の意思決定を支配している傾向があると主張する著者からの、企業管理職へのメッセージです。

日本企業はこの「空気」で結ばれた共同体の性格が強く、「空気」を共有しない(異なる意見を持つ、異なる事情を持つ、文脈を理解できない etc.)社員は違和感をもたれたり、いじめや排除の対象とされてしまうほど、社内の「空気」は力を持っているのではないでしょうか。

グローバルな人材、様々な就業形態の社員との協働が前提の現代企業において、管理職には、「あうんの呼吸」「説明しなくても分かるだろう」というような「空気」の権力を振りかざすコミュニケーションではなく、部下との冷静で対等なコミュニケーションを作り出す力が求められているのです。