学習心理学-学び方を考える

             心理学講座

3つの学習観

学習心理学|心理学講座

 

学習心理学は、人々の教育観(教育に対する見方)、学習観(学習に対する見方や思い込み)に大きな影響を与えてきました。

 

大きく3つの見方があり、個人の学習や、学校教育、企業教育の効果を高めるために活用されています。

 

1.行動主義 「繰り返しによって学習効果を上げる」

  

  行動主義での「学習」とは、「ある一定の刺激(問題)と反応の組み合わせ」を身につけることです。

 

 「刺激に対して反応し、その反応が正しかったのか、間違っていたのかのフィードバックを受ける」という練習を繰り返すことによって、正しい反応を選ぶ確率を高めます。

 

2.認知主義 「人間の情報処理プロセス」

 

 認知主義の「学習」とは、人間をコンピュータになぞらえ、コンピュータの情報処理プロセスを、人間に適用し記憶や思考の効率を高めるものです。

 

 たとえば、長期的に記憶する(長期記憶での保存)ためには、繰り返し唱えたり(リハーサル)、類似性の高い情報をまとめて覚えたり(体制化)することを重視します。

 

3.状況主義 「環境との相互作用による変容」

 

  状況主義の「学習」とは、さまざまな人々の助けと道具の助けを借りて、学習者と外部との状況と関係に変化を生み出していくことです。

 

 OJT(職場での指導・育成)のように、「本人の知識・経験に合わせて上司は仕事を与え指導する、先輩も手助けする、顧客から反応をもらう」ことによって、仕事ができるようになっていく学び方です。

 

どの考え方も学習の一側面を表していますが、それ1つで学習に関する全ての事柄を説明できる訳ではないので、学習の目的など諸条件に合った考え方を採用することが大切です。