自尊感情(self-esteem)

            心理学用語

 

自己尊重、自分という存在を自分が認めているという概念。

 

・何ができるから(条件付きの評価)

・人と比べて優れているから(比較的評価)

という理由で自分を尊重できることとは区別される。

 

自分の不完全さを知りながら受け入れることから、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)に近い概念であり、自分や世界に対する根源的な信頼感である。

 

自尊感情は、その人の対人関係や世界観の基盤となるものであり、

精神的健康にとって大変重要なものである。

 

アサーション(自己主張)をトーニングすると、具体的な対人関係やそこでの自分の言動や感情に注目しながら、その背景にある自尊感情に影響を与えることができる。

 

また、自尊感情は抑うつと関係が深く、抑うつが強まるにつれて自尊感情も低下する傾向が強い。

 

心理臨床の現場で扱われるほとんどの問題が、自尊感情に携わっているとわれ、クライアント(相談者)の語る「不安、怒りや憤り、無価値観、無力感、希望の無さや閉そく感、罪悪感や自責の念など」は自尊感情の傷つきと考えられる。

 

そこで心理臨床において

 

・相談するという行為そのものが、自尊感情の回復への行動であり

・対人関係や周囲の環境、社会との関係などの過去から~現在にわたって、新しい意味を見出し

・自分が大切にしたい関係性を大切にすればよいことに気付き、

・自分が自分の人生の主体であることを実感する

 

プロセスを進めることで、結果的に自尊感情を高めている。

 

参考文献:平木典子編「現代のエスプリ450:アサーション・トレーニング」至文堂

 

【関連用語】 アサーション カウンセリング サイコセラピー 臨床心理学