3つの信頼関係(信頼が育つプロセス)


人間関係講座|(株)MOMO

 

 

   信頼には3つのタイプがあります。

「抑止」

にもとづく

信頼

 相手からの報復・罰を恐れ、相手の信頼に応える行動が促進され、裏切る行動が抑えられる関係。

裏切られると簡単に関係は壊れ、報復が行われる。

「よく知ること」

にもとづく

信頼

これまでのお互いのコミュニケーションからお互いを理解し、相手がどのような行動をとるかを予測できること(予測可能性)にもとづく関係。

相手に関する情報の蓄積により生まれる。

「同一化」にもとづく信頼

知ることに基づく関係が深まった結果、お互いの意図を理解し相手の欲求や希望を認識しているので、一方が他方の代理を務めることができる関係。

お互いに感情的なつながりを感じていて忠誠心をもっている。

3つの信頼関係|人間関係講座

 

新しい人間関係の大半は、抑止にもとづく信頼関係から始まります。

 

新しい管理者と部下も、管理者からの罰を恐れて成り立つ抑止にもとづく信頼関係から始まります。

 

抑止にもとづく信頼関係で始まった上司と部下の関係も、共に働くうちにお互いの行動を予測するのに十分な経験が蓄積してくると、よく知ることにもとづく信頼関係に変化していく。

 

よく知ることにもとづく信頼関係では、一度の裏切りで関係が壊れてしまう危険性は低くなる。

 

企業においても、長い期間を共に働き、お互いの全てを理解できるような深い経験が蓄積されている場合に、同一化にもとづく信頼関係を築けることがある。

 

管理者やチーム・リーダーが、チームやプロジェクトの理想とする関係である。

メンバー同士が快適に働くことができ、誰かの不在の穴を他のメンバーが自然に埋められるような集団となることができる。