雑誌で自分のキャリアと人生を語ってみて(1)

ケイコとマナブの取材を受けてみて

こんにちは、コーチ・コンサルタント・カウンセラーの

MOMO(モモ)高橋澄子です。

 

2か月ほど前に、雑誌「ケイコとマナブ」の取材を受けました。

 

今まで、専門である「人材育成やマーケティング」について取材を受けたことはありましたが、「自分のこと」についての取材は初めて。

 

 雑誌「ケイコとマナブ」でキャリアと人生を語る(記事要約)

  

 

 興味深い反響もありご報告したいのですが、今日はまず

取材~掲載までに感じたことを振り返っておきたいと思います。

記事のテーマは「転機をのりこえるということ」

「ケイコとマナブ」はリクルート社発行のスクールや習い事の情報誌です。

28~33歳位の「何かを始めたい、始めなければと思っているが、なかなか決断できない」女性たちが主な読者層とのこと。

 

そこで、大(!)先輩が

 

「どのように転機を乗り越え、キャリアと人生

 を選択してきたのか」

 

を語ることで、読者の参考にしていただくという特集です。

 

そこで、しばらく忘れていた過去の仕事と人生の物語を語ることに

なりました。

取材を受けた理由

自分のかなり個人的な事柄を、公の場で語ることに抵抗がないといったら、ウソになります。

でも結局、取材を受けようと思ったのは、次の2つの理由からでした。

 

少しでも自分のことを知ってもらいたい(自己PRのため)

・働く大人の仕事や悩みの相談を受けコーチングで前に進む

 手助けをする

 

・企業・組織の成果を上げるために欠かせない

 良好なコミュニケーションと人間関係づくりを研修やセミナー

 を通じてお手伝いする

ことを仕事として、株式会社MOMO(モモ)という会社を営んでいます。

 

 小さな会社ですから、広告に潤沢な費用をかけることはできません。

スモール・ビジネスの経営者として、ビジネスチェンスを広げていくために、とりあえず自分を知ってもらう努力は欠かせません。

 

ですから媒体に露出することは、とてもありがたいことなのです。

 

多くの後輩たちのため

 

30歳前後は「仕事に、将来の生活設計に」とても悩む時期だと思います。

 

 特に女性の場合は、出産という生理的な限界があるので、20代での結婚や出産に焦り、30代になることに強い不安を感じる方を多く見受けます。

 

私も27歳で最初の仕事に夢破れ、アルバイトをしながら将来に不安を感じていた時期なので、そうした気持ちはとてもよく分かります。

 

そこで、たぶん一生お会いすることはなく直接励ます機会がないだろう後輩たちに対して、

 

「こんな凸凹なキャリアや人生でも

 仕事を続け生きている人がいるんだ」

 

ということを見てもらうことで

 

「生きる励ましになれれば」

 

と考えたからでした。

転機を乗り越えた先輩のイメージとは

 取材には、後輩世代の女性カメラマンとライターさんが来てくださいました。

 

 プロ写真家に撮っていただいた私は、30年来の親友が始めて目にしたという、本当にすてきな「優しい笑顔」

 

自分でも「私ってこんな表情をするんだ」とすごく驚いたのですが、同時に思ったのが「ああ、転機を乗り越えて今は穏やかに笑っている大人の女性像が望まれているんだな」ということ。

 

そういえば撮影の最中にも、「大人の女性の余裕のあるほほえみで」と何も声をかけていただきましたっけ。

 

撮影者の撮りたい表情、それを選んだ編集サイドの意図を感じます。

 

 現実の私は、残念ながら「余裕のある大人の女性」イメージとはほど遠く、おっちょこちょいで未だにジタバタ生きているので、素敵な写真に感謝しながらも、少し居心地の悪さも感じています。

(口の悪い友人たちからは「うまくウソついたこと(笑)」と言われていますし。)

 

自己開示の難しさ

次に、「自分のことをどこまで踏み込んで書いてもらうのか」の線引きに悩みました。

 

 取材時は、親しみのもてるライターさんに、洗いざらいお話することができ、しっかり話を聴いていただいて、気持ち良い時間を過ごさせていただきました。

 

ところが、原稿をチェックする段になって、とても悩むことがなったのです。

 

というのは、限られた文字数で中で分かりやすく表現されている出来事は、いじめられている私が戦っている強烈さが際だっていて、困っってしまうことになりました。

 

1つは、関係者からどう思われるか、と言う点です。

過去の状況を描写するときに、今の時代の常識で表現すると、

 

今、私が持っている思いとも大きくかけ離れていて、物事の理解とは

 

 

 

転機について、障害となった状況を

 

原稿を見て驚いたのは、劇的な表現が使われていたこと。確かに限られた文字数の中で、事情を知らない読者が理解するには、劇的な表現が望まれるのでしょう。

 

と同時に、こんなにいじめられて辛い状況から見事立ち直った女性像を描きたいのではないかと感じてしまうのです。

 

正直、辛かった状況を言葉にしてもらうのは難しいと感じました。

当時は怒りを感じていたことも、今となってはどうでも良い感じになってしまっていて、でもあまりにもマイルドに表現すると、読者には伝わらないでしょうし。

 

当然、編集サイドの意図があるのも当然です。

辛い出来事を乗り越えるために、勉強し資格をとって、今は成功している女性を見せた方が、読者は元気が出るし一歩前に進めるでしょう。

 

私も長くコンサルタントをしているので、編集サイドの意図にも納得できるのです。

 

その一方で、そうしたイメージに当てはまらない自分が居て、あまりに合わせすぎると読み手にウソを言っていることになる…。

 

また、プライベートを語るのですから、自分のためにならないことまで語る必要はないだろうし、ゴールデンウィークは記事の校正でつぶれてしまいました。

 

無名の私ですらこんなにチェックするのですから、有名人の掲載されている記事や情報のイメージ管理は、さぞ大変だろうと察するばかりです。

 

記事の感想や、起こったことについては、

 

(2)にで。

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 この記事のテーマ

私自身について | 2012年7月