教えるとき教わるときに知っておきたい学ぶ人の状態

学習のレディネス

こんにちは、コーチ・コンサルタント・カウンセラーの

MOMO(モモ)高橋澄子です。

 

仕事にも生活にも、必要な知識やスキルがありますね。

身につけるために、自分で勉強したり、先生や上司から教えてもらってきたのではないでしょうか。

 

そして、今では人を教える立場になっていらっしゃるかもしれません。

 

そこで今日は、学ぶときにも、教えるときにも知っておきたい、学習の効率を左右する「学ぶ人の状態」について考えます。

 

学習のレディネス(readiness)とは

何かを学ぼうとするとき、学ぶ人がどの程度準備できているかは、能力意欲の2つのかけあわせで分かります。

 

この準備状態を、学習のレディネス(readiness)とよびます。

 

能力(Ability)

 

 学習しようとする課題(作業、活動、課業)に関する知識、経験、スキル(技能)

※能力というと、一般に「課題を遂行できる力」の意味でつかわれていますが、ここでは遂行する力のベースとなる「知識・スキルをもっているか」「経験がどの程度あるか」かも含みます。

 

たとえば「フルマラソンを完走する」という課題では、

 

・フルマラソンを完走するために必要な知識をもっている

 (ex.理想的な走り方、練習方法、レースの参加方法、疲れをとる方法)

・完走できる体力・技術をもっている(スキル)

・完走できるだけの練習をつみ、相当な距離を走っている(経験)

 

ことが高い能力がある状態です。

 

意欲(Willingness)


 学習しようとする課題(作業、活動、課業)を行うことに関する自信、打ち込み具合(熱意)、学習する動機の程度

※ここには、課題達成に対する「熱意」や「学習しようと思った動機(理由)の強さ」はもちろんのこと、「自分にはできそうだと思える自信」も含まれます。

 

たとえば「フルマラソンを完走する」という課題については、

 

・友達が完走した姿に感動し、自分も走りたいと強く思った(動機)

・絶対に完走してやるという強い意気込みがある(熱意)

・自分は完走できると信じている(自信)

 

高い意欲がある状態です。

 

一生懸命教えても教わっても、なかなか効果が上がらないのは、学ぶ人の準備ができていない、学習のレディネス(readiness)レベルが低からだと考えられます。

学習のレディネス・レベル

4つのレディネス・レベル

では、レディネスレベルを見てみましょう。

レベル1 : 能力が低い × 意欲も低い 状態にある

 

能力が低い(例)

・初めてやる仕事で、新しく覚えなければならないことばかりだ

  

意欲が低い(例)

・覚えることだらけでやる気がわかない

・新しい業務ができるかどうか不安だ

 

このレベルにある人は、与えられた課題を、自分にとって必要なことだと考えない傾向があり、できれば避けてとおりたいと思うこともあります。

 

後ろ向きの姿勢なので、学習の効果がもっとも出にくい状態です。

 

レベル2 : 能力が低い × 意欲は高い 状態にある

 

能力は低い(例)

・初めてやる仕事で、覚えなければならないことばかりだ

 

意欲は高い(例)

・新しいことへの挑戦するはワクワクする

・覚えれば自分にもできると思う

 

このレベルにある人は、能力を高める時間は必要ですが、高い意欲が努力を後押しするので、学習の成果はあがります。

 

レベル3 : 能力は高い × 意欲は低い 状態

 

能力は高い(例)

・この商品は初めてだが、営業であることに変わりはない

・過去の経験を十分活かせる


意欲が低い(例)

・忙しい中、新しい商品を手掛けるのは面倒だ

・自分ががんばってもこの商品は売れないだろう

 

このレベルにある人は、意欲が低いため、せっかく持っている高い能力を発揮できず、あまり成果がでないおそれがあります。

 

レベル4 : 能力は高い × 意欲も高い


能力は高い(例)

・この商品は初めてだが、営業であることに変わりはない

・過去の営業経験を十分活かせる


意欲が低い(例)

・新しい商品を取り扱えるのはうれしい

・工夫すれば顧客に受け入れられる商品にできる

 

このレベルの人は、足りない部分を自分で積極的に学んでいくので、習得も早く、いち早く成果をあげることができます。

 

 

このように、それぞれのレベルにある人をイメージすると、学習で気をつける点効果的な指導の方法が違ってくるのが分かりますね。

 

学ぶときも、教えるときもまず学習者のレディネスを確認することをおすすめします。

 

※レベルごとの学習や指導のポイントは、別に記事でご紹介します。

 


この記事の書き手は ⇒⇒⇒ MOMO(モモ)高橋澄子のプロフィール

 

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