こんにちは、コーチ・コンサルタント・カウンセラーの
MOMO(モモ)高橋澄子です。
あなたは、大切なことを誰かに打ち明けるとき、どんな風に話を切り出しますか?
大切なことであるほど、なかなか口に出せないことがありませんか。
今日は、相手が本当に話したいことを知るコツの1つを、ご紹介したいと思います。
ビジネスの会話では
仕事の打合せや面談の場面では、その場の目的(話すテーマ)がはっきりしているので、挨拶やちょっとした近況報告の後に、すぐその日のテーマに移ります。
特に、最近の忙しい職場環境では、単刀直入にその日のテーマを話し始めることが喜ばれます。
このように、仕事のコミュニケーションでは、どのタイミングで本題に入るか悩むことは少ないでしょう。
プライベートの会話では
ところがプライベートでは、友人や知人に本題を話しにくい
ことがありませんか。
例えば
・自分の情けなさやダメなところをさらすようで、
格好悪くて口に出しにくい
・相手がどう感じるか分からない、
ひょっとすると嫌われてしまうかもしれない
・相手を困らせてしまうかもしれない
・こんなネガティブな話を相手はききたくないだろう
こんな気持ちがあると、なかなか口に出せません。
でもどうしても話したくて、別れ間際にやっと口に出したが時間切れになってしまったり。
このように、自分にとって大切だが口に出しにくい話ほど、最後になってしまうことがあります。
これを、カウンセリングでは「ドアノブ効果」と呼びます。
ドアノブ効果とは
ドアノブ効果とは、カウンセリングが終わり、カウンセリングに来られた方(クライアント)が部屋を出て行かれるときに、ドアのノブに手をかけて何気なくおっしゃる一言の効果をさします。
この最後の言葉には
・最後まで口に出せなかっただけの理由、
心の中に引っかかるものがある
・でも、結局は口に出さずにはいられなかった
(どうしても話したかった)
内容が含まれています。
カウンセリングの場でこうした言葉が出たときには、可能であれば時間を延長し、その話をより詳しくきくことが大切だと言われています。
そして次の機会にこの内容を取り上げることで、その後のカウンセリング(クライアントの問題解決)が順調に進むことが多いのです。
ドアノブ効果を意識すると
日常のコミュニケーションでも、このドアノブ効果は役に立ちます。
相手の最後の言葉を意識することで、相手の本音や最も語りたかったことを理解しやすくなります。
そこでちょっと別れを遅らせて会話を続けたり、より深く聴くために次の約束をかわせると、相手を安心させ、相手の力になることができます。
どうか最後の一言を大切にしてくださいね。
参考文献:向後善之「人間関係のレッスン」講談社現代新書
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