心理学講座

   社会心理学|より良い人間関係をつくる


集団のもつ役割

集団とは、複数の人間からなる社会的なまとまりです。

社会心理学では、集団には2つの役割があると考えています。

 

1.集団のメンバー同士は相互に依存し影響を与え合う

  (相互作用性と相互依存関係)

 

集団のメンバーはお互いを頼りにし、お互いの言動に影響を受けながら、共通の目標を目指します。

 

集団には、

  • 目標が明確であり、役割分担が組織的に決まっているフォーマル(公式)な集団 : 学校、企業 など 
  • 情報交換や何かの手助けをする程度のインフォーマル(非公式)な集団 : 井戸端会議、仲良しグループ など 

 の2つがありますが、お互いを頼りにし、他のメンバーの言動から影響を受けることは共通しています。

 

2.集団に所属している意識(集団所属意識)が、メンバーの認知や行動に影響を与える。

 

ある集団に入る前と、その集団に加わりメンバーの一員と意識するようになった後では、その集団に関わるものの見方や、集団の一員として選択する行動が変わってきます。