「部下と上司の関係」に加えて職場に必要な「斜めの人間関係」

職場の人間関係

こんにちは、MOMO(モモ)高橋澄子です。

 個人を取り巻く人間関係は、相手との位置関係によって大きく2つの分かれます。

 

1つ目は「直系(上下)の関係」。職場では上司と部下、家庭では親と子などの関係です。

2つめは「斜めの関係」。職場の先輩と後輩、家族では叔父・叔母と甥・姪などがこれに当たります。

 

直系(上下)の関係とは

「直系(上下)の関係」では、上位者は何らかの力を使って相手に対する責任を果たすことが求められます(ex.指導する、人事考課を行う、扶養する)。下の者は上位者の判断に従うことが求められます。

 

このように「直系(上下)の関係」は、もともと「力が介在する関係」であるため、下は息苦しく上は神経をつかう緊張した関係となりやすいのです。

部下とのコミュニケーションや関わり方に悩む上司が多いのもうなずけます。

 

また、パワーハラスメントが生まれやすい関係でもあります。

部下を弱い立場に置き、横暴な支配者となる上司。こうした上司は、立場がもつ力を自分の力と錯覚し、力で相手をコントロールすることで、自分の不満や不安を解消したり、自己顕示欲を満足させているのです。

 

職場や家族の間がこうした窮屈な関係だけで成り立っていると、対等で率直なコミュニケーションは行われません。意見の違いや価値観の違いから簡単に衝突し膠着状態に陥りやすいのです。

 

そこで「斜めの関係」が必要となります。

 

斜めの関係のよさ

 

 集団や組織の中に「斜めの関係」が存在すると、柔らかく風通しの良い人間関係が生まれます。

 

例えば、上司に対しては話しづらいことも、フォーマルな力関係に組み込まれていない「斜めの関係」の相手(ex.先輩)に対しては正直に語ることができ、また相手からのアドバイスにも素直に耳をかたむけやすいのです。

 

集団や組織では、フォーマルな「直系(上下)関係」に対して、インフォーマルな「斜めの関係」が適当な割合で存在することによって、緊張や感情的な衝突のクッション機能が生まれ、誰もが安心して働きやすい環境が実現できるでしょう。

 

直系(上下)関係から離れたところで、先輩が後輩の指導を行う「メンタリング」は、企業が「斜めの関係」を導入する仕組みです。

 

また、職場の相談室のカウンセラーや産業医も、専門家であると同時に、心の問題の相談がしやすい相手として設置された「斜めの関係」です。

 

あなたの職場にはどの程度「斜めの関係」があるでしょうか。

あなたはどのくらい「斜めの関係」を活用していますか。

 

※参考文献:笠原嘉「軽症うつ病-ゆううつの精神病理」講談社現代新書

 

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